【A1 mini】フィラメントが押し出せない詰まり。エクストルーダー「逆回転」で解決した対処ログ
2、3週間ぶりに3Dプリンター「Bambu Lab A1 mini」を動かそうとしたら、フィラメントが全く出てこない。 モーターは回っている音がするのに、新しいフィラメントが吸い込まれていかない。完全に詰んでいる。
原因は明白。前回使った時、フィラメントが途中で折れてしまい、リールに巻き戻して乾燥させた……そこまでは良かったが、その後プリンターを放置していたこと。 どうやら、内部に残っていたフィラメントの破片が、悪さをしているらしい。
結論から言うと、ホットエンド(ノズル)の詰まりではなかった。AMSハブでもない。 もっと厄介な「エクストルーダーギア部分での内部折れ」を、分解せず「逆回転」で解決できたので共有しときます。


【結論】最終的な解決策は「下から入れて逆回転」
先に正解を書いておく。これで直った。
- ホットエンド(ノズルユニット)を外す。
- AMS Lite フィラメントハブユニットも取り外す。
- ノズルがあった下側から、新しいフィラメントを逆に差し込む。
- 本体画面操作でエクストルーダーを「アンロード(戻す)」させる。
- 詰まっていた破片が上に押し出されてくる。
以下、ここに至るまでの試行錯誤のログ。
試行錯誤1:ホットエンド側の詰まり確認(公式Wiki)
「フィラメントが出ない」と言えば、まずはノズル詰まり(Nozzle Clog)を疑うのが定石。 Bambu Labの公式Wikiにあるトラブルシューティングガイドを参照した。
- 参照リンク: Nozzle Clog | Bambu Lab Wiki
Wikiいわく、「六角レンチをライターで熱して、フィラメントの挿入口から突き刺せ」とのこと。 冷え固まるのを待って引き抜く「コールドプル」という手法。これを試してみた。


確かに残ってたフィラメントは除去できたけど、その後のヘッドを戻してもさっきと変わらず、フィラメントは押し出せない。ここじゃないみたい。


試行錯誤2:AMS Lite ハブユニットの取り外し(先人の知恵)
じゃあ、もっと上流か? ネットの海を彷徨い、同様のトラブルと戦った先人の記録を発見した。
この記事(で参照していたYoutube)を参考に、プリントヘッド上部にある「AMS用の4つのフィラメントを受けるユニット(AMS Lite フィラメントハブ)」を取り外してみる。

- チューブ差込口の黒い部分を下に押し下げながら、フィラメントを送っているチューブを上に引っ張れば、まずチューブが外せる。
- 次に、AMS Lite フィラメントハブの右側にあるツメを、ラジオペンチの先とかドライバーとかで上にこじれば、フィラメントハブも外せる。


結果、ハブ自体にも詰まりはなし。 ただ、ハブを外した状態で上から内部を覗き込んでみると、見えた。 AMSハブの先、ホットエンドよりは手前の位置(エクストルーダーギア付近)に、折れたフィラメントが鎮座している。

完全に「ギア部分」で折れて留まっている状態。上から新しいフィラメントを入れても、この破片が邪魔をして入っていかないわけだ。
解決編:エクストルーダーを「逆回転」させて押し出す
詰まっている場所の特定
敵の場所は特定できた。AMSハブとホットエンドの中間。 ここの分解方法はわからんし、どうしたもんかなぁと言うことで、思いつきにより対処。 「上から押してダメなら、下から押して、逆に回せばいいんじゃないか?」
具体的な解決手順
物理的に下から押して、上に吐き出してやりゃいい。
- ホットエンドの取り外し: まず、ホットエンド(ノズル部分)を本体からバコッと取り外す。これでフィラメントの通り道の下側がガラ空きになる。
- 次に、AMS lite フィラメントハブを取り外す。詳しくは先述のYoutubeを見るとわかりやすいが、ユニットに向かって右側のピンをラジオペンチの先などで押し上げてやれば取り外せる。
- ここで、ハブを外した穴を確認。穴の先にあるフィラメントの通り道に、なんかフィラメントが残ってたら、この先の手順が通用すると思う。
- 下からフィラメントを挿入:
ホットエンドがあった場所(下側)から、新しいフィラメント(折れにくいPLAなどが良い)を、あえて逆方向にグイグイ差し込む。

下からフィラメントを差し入れる。生きたフィラメントで詰まったフィラメントを押し出せばええんや! - 「アンロード」操作の実行:
A1 miniのタッチパネル(またはBambu Studio)のフィラメント操作メニューを開き、「アンロード(戻す方向/▲アイコン)」ボタンを押す。
だいたい3回くらいポチポチと押した。

押し出すためにエクストルーダー(押出機)をアンロード方向に操作 - 詰まりの排出: ギアが「戻す方向」に回る。下から手動で差し込んだフィラメントがギアに噛み込み、上にある「折れたフィラメントの破片」を物理的に押し上げていく。
- 除去:
AMSハブを外した上部の穴から、折れたフィラメントの頭がひょっこり出てきた。これをラジオペンチで掴んで引き抜く。

こいつが諸悪の根源。良かった取り除けて
勝利。 大掛かりな分解をすることなく、詰まりは解消された。

まとめ:ホットエンドの詰まりじゃない時はギアを疑う
もし「押し出せない」という症状が出て、ホットエンドのコールドプルでも直らない場合は、エクストルーダー部分での「内部折れ」を疑ってみてほしい。 そして、ドライバーを握って分解を始める前に、まずはこの「下から差し込んで逆回転(アンロード)」を試すこと。 私は試行錯誤に20分くらい使ったが、これで行ければ5分で解決すると思います。




