厚手レース越しでも充電できる?SwitchBotカーテン3+ソーラーの実力検証
引っ越しを機に、カーテン開閉ロボット「SwitchBotカーテン3」を本格導入した。 実はこれ、旧居でも一度やろうとして挫折している。あの時は全然ダメだった。環境が致命的に合わなかったのだ。
しかし、新居の作業部屋は窓が多い。 「これ全部手で開けるの無理じゃね?」と思い、再挑戦として複数台のカーテン3とソーラーパネルをセットで導入してみた。結果、評価は一変。カーテン自動化の価値が一気に立ち上がった。
結論から言うと、SwitchBotカーテン3は「カーテンの数が多い家」や「そもそも手動で開け閉めする習慣がある(開ける価値がある)窓」がある環境でこそ、強力にメリットを発揮するガジェットだ。 逆に言えば、それ以外の環境では使わずじまい、使いこなせずに終わってしまうと思う。
本記事では、旧居での失敗と新居での成功の比較、導入コスト、そして多くのユーザーが気になっているであろう「レースカーテン越しでもソーラー充電は機能するのか?」という実測レビューを書き残しておく。
【結論】SwitchBotカーテン3 + ソーラーパネルのメリデメ
まずは結果から。導入して良かった点と微妙な点は以下のとおり。
旧居での「失敗」と学び:SwitchBotカーテンがハマらなかった理由
今回の成功を語る前に、なぜ旧居では失敗したのか。この「死に金」になった経験こそが、導入を検討している人にとって一番の判断材料になるはずだ。
「北向き・デスク裏」と「1台運用」の限界
旧居の自室(六畳間)の場合、窓は北向きで日は入らない。さらにレイアウト上、デスクのモニター裏に窓があった。
なのでそもそもカーテンを開けるとモニターが逆光で眩しくなるだけで、「開けるメリット」自体が乏しい環境だったのだ。
開ける意味がない窓を自動化しても、意味がない。自動だろうが別に開いてほしくないので。

そこで、毎日手動で開け閉めしていたリビング(南向き)の窓へ移設した。ここは日当たりも良く、毎日手動で開閉していたので、自動化の価値がある場所だ。
しかし、ケチって導入していたのは「1台」のみ。
1台でも両開きカーテンを無理やり動かせるが、動作が重い。閉めた時にカーテンの真ん中が綺麗に揃わない。美しくない。

さらに、窓が1箇所だけだと、わざわざスマホを取り出して操作するよりも手で開けた方が早い。
最終的には「手動で引き始めると、あとは自動で動く(Touch & Go機能)」という、なんとも中途半端な「半自動ツール」として余生を送ることになった。
両開きカーテンにBot1台でも動きはするが、動作が重いし真ん中も揃わない。快適さを求めるなら2台推奨。
そもそも手動で開閉しない(開ける価値の低い)窓に導入しても、自動化の恩恵はない。
導入コストの現実。両開き窓1箇所で「約2.1万円」
翻って新居の自室は窓が4つ(東×2、南×1、北×1)ある。将来的に子供部屋2つに分割する予定の部屋なので、やけに窓が多い。
これだけの数を毎日手動で開け閉めするのは現実的ではない。
それに、東向きや南向きの窓もあるから、開ければ日光は取り入れられるし、モニターの奥以外の窓もあるから逆光問題も発生しない。
せっかくなので引っ越しを機に、カーテンのフルオート化を目指すことにした。 しかし、ここで立ちはだかるのがコストの壁だ。

カーテン2台+ソーラー2枚の価格感
SwitchBot製品はセール時に買うのが定石だが、それでもこれくらい掛かる(※価格はセール時の目安)。
| 製品名 | 定価(税込) | セール時価格(目安) |
|---|---|---|
| SwitchBotカーテン3 | 8,980円 | 約7,480円 |
| ソーラーパネル | 3,280円 | 約2,952円 |

両開き1窓あたりのコスト目安
両開きの窓を「充電の手間なし」で自動化するには、カーテン2台とソーラーパネル2枚が必要になる。 合計すると、セール時でも約21,000円。 1つの窓に2万円オーバー。
うん、安くはない。というか高い。 いきなり全窓に導入して「環境に合わなかった」となるのはダメージがデカすぎるので、まずは本体1台を買って片開きで試し、効果を実感できたら買い足していく段階的導入が無難だと思う。
【実験】厚手レースカーテン「トルモア」越しでもソーラー充電はできるか
今回、コストをかけてでもソーラーパネルをセットにしたのは、充電の手間をゼロにしたかったからだ。高所のカーテンを取り外して充電するなんて、絶対に続かない自信がある。 しかし、我が家の設置環境には懸念があった。
検証環境:東・南向き × 防音レースカーテン
我が家では、ピアリビング社の「トルモア」という防音・遮光性の高い厚手のレースカーテンを使っている。
一般的にソーラーパネルは「はっきりとした影が落ちる直射日光が当たる場所」での設置が推奨されているが、こんな厚手の生地越しでも給電されるのか?
ってか普通自動化するのはレースじゃない厚手のカーテンなんだから、当然レースカーテン越しになるし、そしたらはっきりした影なんて落ちるわけ無いやろ。大丈夫かな。


1ヶ月の実測結果:バッテリーは減るのか?
2025年10月の1ヶ月間運用してみた結果がこれ。
| 設置場所 | 設置時 | 1ヶ月後 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 東向きの窓(2台) | 88% | 87% | ほぼ減らず |
| 南向きの窓(2台) | 84% | 83% | ほぼ減らず |
結論:いけた。
東向き・南向きの窓であれば、厚手のレースカーテン越しであっても、ソーラーパネルは実用十分な給電性能を発揮した(※北向きは未検証)。 これにより、メンテナンスの手間からは完全に解放された。 最初こそ「パネル代で3,000円か……」と渋ったが、一々バッテリー残量を気にしながら時折充電する手間を買ったと思えば安いものだ。

自動化で変わったこと。「採光」をハックするメリット
朝夕の開閉と「Macの輝度」を疑似連動させる
自動化により、「日の出で開き、日の入りで閉じる」というサイクルが確立した。 朝、作業部屋に入った時点で自然光が満ちている。これだけで1日を気持ちよくスタートできる。日光って偉大。
また、Macのショートカット(オートメーション)機能を利用し、「日の出時刻にモニター輝度を最大にする」「日の入り時刻に適度に暗くする」という設定も組んでいる。 カーテンによる室内の明るさの変化と、モニターの輝度を擬似的に連動させる。地味だが、目に優しい作業環境を作る上では効果的だ。


眩しい時だけ「手元でクイック操作」
基本は自動運用だが、日中は南側の窓からの直射日光がモニターに反射して眩しいことがある。 その時は、SwitchBot Hub 3経由で手元のスマホやスマートリモコンから、南側のカーテンだけを閉じる。「基本は自動、必要な時だけ手動介入」。この柔軟さがいい。

気になる点:騒音と初期投資のハードル
「ウィーン」という動作音は避けられない
「クワイエットモード(静音モード)」もあるが、無音ではない。通常モードではそれなりに「ウィーン」というモーター音が鳴る。
我が家では飼っている鳥が最初はビビっていたがすでに慣れてくれたし、開閉のタイミングが「別の寝室で寝てるとき」や「そもそも外出してるとき」になるよう設定しているので、実際の生活時間においては騒音は気にならなくなった。

まとめ:窓が多い家なら「ソーラーセット」一択
総評として、SwitchBotカーテン3は導入環境を慎重に選ぶべきガジェットだ。 窓が少なく、手動での開閉が苦にならない環境なら、コストに見合うメリットは薄いかもしれない。旧居の私がそうだったように。
しかし、以下のような環境なら、その投資価値は十分にある。
- 家全体のカーテンの数が多い(3箇所以上)。
- デスク裏や高窓など、物理的に手が届きにくい窓がある。
- そもそも手動で開け閉めする習慣がある(開ける価値がある)窓である。
特に、厚手のレースカーテン越しでもソーラーパネルが有効だったことは、運用の手間をゼロにする上で大きな発見だった。
導入するなら、多少高くても「ソーラーパネルセット」での導入を強くおすすめする。バッテリー残量にビクビクしながら生活するのはしんどいからね。


