XREAL ONEは「肩こり解消」ガジェットだ。出張先で姿勢が劇的に改善した話
空間に画面が浮かぶとか、いつでもどこでも大画面の快適作業環境とか、ロマンじゃないですか。 ってことで、先日記事にもしたとおり、XREAL ONEを買いました。
ロマンに惹かれて買ったけど、約5ヶ月間使い込んでみて、普通に便利に使えるシーンも多かったのでレビュー残しときます。
今のところ、ディスプレイというより、「肩こり解消のための健康ガジェット」として活躍中。
ファーストインプレッションと視度補正レンズについてはこちらの記事に書いてます。

【結論】XREAL ONE の良いところと微妙なところ
5ヶ月間、出張のたびに持ち歩いて感じたメリットとデメリットは以下のとおり。
最大のメリットは「好きな空間に画面を置ける」こと
XREAL ONEを買って一番良かったこと。それは「好きな場所に画面を固定できる」こと。 画面が大きいとか、迫力があるとか、そんなことは二の次。

ホテルのソファが最強のデスクに変わる
ホテルのソファに深く腰掛け、膝の上にPCを置く。 普通なら、画面を見るために首を直角近くまで曲げる「猫背」スタイルになる。これが肩凝りの元凶。 でも、XREAL ONEがあれば関係ない。どんなにふんぞり返っていても、天井を見上げていても、目の前の見やすい位置にディスプレイが浮いている。

環境に体を合わせる必要がなく、この「良い姿勢」を維持できるだけで、随分楽に仕事できます。いやほんとはそんな仕事したいわけじゃないんだけど、仕事しないとご飯を食べられないので、楽に食い扶持を稼げます。
「疲れの分散」理論:目と引き換えに首・肩を守る
画質について触れておくと、普段4Kディスプレイなどの高精細な画面に慣れている身からすれば、XREAL ONEの画面は多少荒い……というか、「高精細とは言えない」位の感じ。 ただ、仕事ができないレベルかというと、全然そんなことはなく、最高の高精細とは言わないけれど、実用上は許容範囲。
確かに目はつかれるけど、「疲れの分散」だと割り切ってます。 つまり、ノートPC単体で作業をして首や肩をバキバキにするより、XREAL ONEを使って姿勢を楽にすれば、多少、目が疲れるかもしれないが、その分首や肩は守られてるってことで。

実用的なARグラスとして「3DoF」は必須機能
仕事道具として使う上で、「3DoF(3自由度)」のセンサー内臓はマジで重要でした。
外部機器なしでの「手ブレ補正」が優秀すぎる
3DoFによる手ブレ補正はマジで有能。これがないと画面が頭の微細な動きに合わせてガタガタ揺れてしまい、とてもじゃないが仕事にならないです。試しに一瞬手ぶれ補正をオフにしてみたけど、昔はこれが普通だったのかと思うとびっくり。 Beamなどの外部機器をぶら下げずに、グラス単体でこの補正を実現している点は、実用的なARグラスとして必須の機能だと思います。
物理的な「覗き見防止」によるセキュリティ効果
地味だけど大きなメリットが、セキュリティ。 新幹線やカフェでPCを開くとき、隣の席の視線はどうしても気になるもの。覗き見防止シートを貼ったところで、完全に遮断できるわけじゃないし。 その点、XREAL ONEなら画面は自分にしか見えない。物理的に情報を遮断できるので、安心して作業できる。
期待しすぎは禁物。「移動中」と「画質」の現実
ここまで褒めてきたが、もちろん完璧じゃない。「移動中に大画面で快適作業!」という夢は見ないほうがいい。
電車や飛行機では「画面固定モード」が息をしなくなる
本来であれば、空間に画面を固定する「画面固定モード(Body Anchor)」が最も快適。直感的に使えるので、家の中や喫茶店などで使うときはこのモードにしてます。 右を向けば画面の右端が、左を向けば左端が見える。つまり、現実空間に物理的なモニターがあるのと同じ感覚なので、一番使いやすい。
しかし、電車や飛行機の中では、このモードは使い物になりません。 乗り物が旋回したり揺れたりすると、センサーがそれを「自分の体の動き」だと誤認してしまい、結果、自分はじっとしているのに、画面だけがスーッと横に流れていってしまう。どこいくの!!!仕事どころじゃない。
「画面追従モード」は首を持っていかれるストレス
移動中は仕方なく、頭の動きに合わせて画面がついてくる「画面追従モード(Smooth Follow)」を使うことになりますが、これが直感的じゃない。 例えば画面の右上を見ようとして、無意識にクッと首を右上に動かす。すると、画面も一緒に右上に逃げていく。あー待て待て。 画面の端を見るには、首を石のように固定して「目線だけ」を動かさなきゃいけない。これが地味に疲れる。ストレスというより、眼球周りの筋肉が疲弊する感じ。
マルチディスプレイ? サングラスが暗すぎて無理
買う前は「XREALをかけながら、隙間やレンズ越しに手元のノートPC画面も見る」というマルチディスプレイ環境を夢見ていたけれど、全然してないです。無理だった。 エレクトロクロミック調光で一番明るくしても、レンズ越しに見る現実はサングラスをかけた状態。暗すぎてPC画面なんて見えたもんじゃない。いや見えるけど、サングラス越しに仕事したい?私はしたくない。 結局、XREAL ONEの画面だけで作業を完結させるスタイルに落ち着いた。
それに、メインで使う電車や飛行機での移動中は画面追従モード一択なのでマルチディスプレイやるのは無理があるしね(PCのモニターを見ようと下を見たら、ARの画面も下についてくるので……)。
地味に気になった点と運用での解決策
付属ケースは使い勝手に難あり。サードパーティ製がおすすめ
付属のケース、あれは正直微妙。保護機能はあるし、ビルドクオリティもよいけれど、ケーブルを一緒に収納できない。 私はAmazonで1,999円のサードパーティ製ケースを買った。少し大ぶりにはなるけれど、本体とケーブルを別々のポケットに放り込んで、ジッパーで閉じられる。 運用において「片付けやすさ」は正義なので。

機内食のタイミングで訪れる「片付け」の絶望
展開はMacに繋ぐだけで一瞬。最高。 問題は撤収。特に飛行機で機内食が配られるタイミング。「お食事です」と言われてから、慌ててケーブルを束ね、メガネをケースにしまい、PCを閉じる……この動作が結構もたつく。 展開の手軽さに比べ、撤収には慣れが必要。焦ってケーブルを落としたりしないように。

特に機内食って、「そろそろ自分の番かな」って思ってから実際に自分にサーブされるまでに随分時間がかかる。前の前の人にサーブしてると思ったらカートにない飲み物を所望されて戻っていき、前の人にサーブしてると思ったらお手洗いに行きたい人に通路を譲るために戻っていき……撤収に時間がかかると思うから早めに片付けたのに!私の食事はまだか!!ってヤキモキしちゃう。このへんは、機内食のタイミングを推し量るプロにならなきゃいけなさそう。
実際、最近の出張では、「どの便に乗ったところ、定時が何分に対して実際は何分にタキシング開始、何分に離陸、その何分後にベルトサインが消灯し、何列目に座っていた場合何分後くらいに食事がサーブされた」みたいなことをメモってます。これを積み重ねればプロになれるはず!
余談ですが、そういうメモを付けるのにも、Plaud note proは大活躍です。出張で忙しいときに細かいメモを手打ちするのはやってられないけど、音声で吹き込めば簡単なので。

まとめ:完璧ではないが、出張先の「姿勢」を買うなら安い
総評として、XREAL ONEは完璧なデバイスではない。移動中の挙動には不満もあるし、画質も4Kモニターには劣る。 しかし、ホテルのソファやラウンジといった「作業に適さない環境」を、姿勢の面で「快適なデスク」に変えられる。この一点だけでも、購入する価値は十分にあった。
- 移動中: セキュリティ重視で割り切って使う(または寝る)。
- ホテル・自宅: 姿勢改善ツールとしてフル活用する。
出張が多く、慢性的な首や肩の疲れに悩んでいるなら、整体に通う前にXREAL ONEを試してみるのもアリだと思う。これは立派な「健康投資」だ。


