Plaud Note Proレビュー:録音と文字起こし精度を検証。胸ポケットはNG?
会議のメモ取りに必死で、議論に参加できない。あるあるですね。
かくいう私も、スマホのボイスメモを使おうとしてはバッテリー残量に怯え、起動の手間に負けて結局使わなくなる。そんなことの繰り返し。
そんな折、ネット広告で見かけたのがAI連携のAIボイスレコーダー、Plaud Note Pro。
ポチってから2週間と少し、仕事の会議や海外出張でガッツリ使ってみた使用感をお伝えします。

Plaud Note Pro レビューサマリー:完璧じゃないけど手放せない
まず結論。ハードウェアとしての録音性能や文字起こし精度は全然完璧じゃない。
でも、その欠点を補って余りある手軽さと要約機能のおかげで、もう手放せないツールになりました。
▼Plaud Note Proのメリット・デメリット
Plaud Note Proの基本スペック
モノとしては、クレジットカードサイズの板。MagSafe対応ケースが付属していて、iPhoneの背面にピタッと貼り付けて持ち運べる。

外観などは届いてすぐのファーストインプレッション記事に書いたのでそちらをご覧ください。

スマホに貼ったまま使える薄さ。物理ボタンの快適さ
こいつの最大の価値は、常にスマホの裏にいること。
録音したいと思ったら、アプリを立ち上げる必要すらない。本体の物理ボタンを長押しすれば録音が始まり、もう一度長押しすれば止まる。
この指先の感覚だけでオンオフできる操作性が想像以上に快適。会議はもちろん、立ち話レベルの打ち合わせでも「あ、これ録っとこ」が自然にできるのはデカい。

【検証1】録音品質:胸ポケットは正直厳しい
マイクが4つ付いている上位モデルとはいえ、過信は禁物。実際に試して上手く行かなかった点も含めて書いておきます。
10人規模の会議で胸ポケット録音→使い物にならなかった
10名ほどが座る長机での会議。私は端の席で、Plaudをスーツの胸ポケットに入れたまま録音してみた。だめでした。
音が小さすぎるのか、ほとんど文字起こしされなかったし、仕方ないので録音を自分で聞いて手動文字起こししようとしても聞き取れる音質ではなかった。
この時はバックアップとして手首のApple Watchで録った音の方が随分良かった。流石に録音専用機とはいえ、物理的に胸ポケットに覆い隠されたら品質下がるか……。

机の上に置けば、広い部屋でも十分使える
ただ、ポケットから出して机の上に置くだけで評価は一変する。
コの字型に席が配置された結構広い部屋での会議でも、机の上に置いた状態なら十分実用的な音質で録音できた。
スマホの裏に貼り付けたまま画面を伏せて置くだけ。参加者を身構えさせず、ナチュラルに記録できるのも地味に良いところ。
【検証2】文字起こし精度とAI要約
文字起こしの精度について、2週間時点での評価は……文字起こし単体だと微妙だけど、要約まですればぜんぜん使えるって感じ。
口元なら完璧。でも会議だと精度は落ちる
本体を手に持ってインタビューマイクのように口元で話せば、文字起こしはほぼ完璧。
でも、前述のような会議環境で距離が離れると、どうしても音が鮮明じゃなくなる。結果、文字起こしテキストには誤字脱字が目立つ。単純な文字起こし機として期待しすぎると、肩透かしを食らうかも。


文字起こしは間違える。だが要約があれば問題ない
じゃあ使えないのかというと、これが全く問題ない。なぜなら、AIによる要約が優秀すぎるから。
文字起こし自体は間違っていても、AIが良い感じに文脈を汲み取って、内容を補完して要約してくれる。「会議で何が決まったか」「何をしなきゃいけないのか」といった骨子を見返す用途なら、この要約だけで十分達成できる。 ネクストアクションの部分は、AIが勝手にやんなくて良いことも列挙してきがちだけど、それはPlaud note proが悪いというよりAIのクセなのでしゃーない。


英語会議も日本語で理解できるAsk Plaud
海外出張で英語の会議を録った時も便利だった。
録音データは英語で文字起こし・要約されちゃうが、アプリ内のAsk Plaud機能で「この要約を日本語に直して」とお願いすれば、Plaud内で日本語訳まで完結する。
その場で自分の拙い英語力で理解するより、よっぽど多くの情報を拾える。これはワークフローとして非常に良い。

何より手軽さ。これが録音のハードルを下げる
機能うんぬんより、結局はこの手軽さに尽きる気がする。
スマホのバッテリーを消費しない安心感
今までスマホで長時間録音する時は、「バッテリー持つかな……」ってヒヤヒヤしていた。 午前中にAppleWatchで録音することがあると、夕方頃には電池残量が少ない警告が表示されたり。Apple Watchなら手軽に録音をできるとはいえ、バッテリーのことを考えるとあまり長回しはしにくい。
Plaud Note Proは独立したバッテリーで動くので、スマホの電池を食わない。特に充電しにくい出張中とか、この安心感はデカい。
バッテリーを気にしなくていい。それだけで、録音すること自体への心理的ハードルがグッと下がる。
AutoFlowで、気づいたら要約が終わっている
アプリ設定でAutoFlowを設定しておくと、録音データのクラウド同期から文字起こし、要約生成までを全自動でやってくれる。
録音して、少し時間を空けてスマホを見たらもう要約ができてる、みたいな状態。
ユーザーエクスペリエンスとして手間がほとんどない。こういう所はさすが専用端末。

取りこぼしていた情報を資産に変える
Plaud Note Proを使い始めてから、今まで流れて消えていた情報が蓄積できる資産に変わる感覚がある。
酒の席での雑談がアイデアの宝庫だった
使ってうまくいった例として、仕事仲間との飲み会。相手に「面白い話になりそうだから録音させてよ」と断って録音を回した。
酒が入ってるから、実現可能性を無視した夢見がちな話も出るし、2〜3時間べちゃくちゃ喋ってるわけだが、そういう所にこそ大事なアイデアや示唆がある。
後から要約でパッと見返せるのはすごく良かった。シラフに戻ってから「あの時のあれ、なんだっけ?」がなくなるのは大きい。
録音とスライド写真を紐づける機能がすごく良い
あと、アプリを見ながら録音してる時に、プレゼンのスライドを写真に撮ると、録音のタイムライン上に写真が紐づく。
単なる写真フォルダの中の一枚じゃなくて、「その話をしてる時のスライド」として記録できる。
これ、後からの見返しやすさが段違い。スライド写真って撮りっぱなしで「何だっけこれ?」になりがちだが、そういうことがなくなった。
サブスクは高いけど、アリだと思う
本体価格とは別に、AI機能を使うためのサブスクリプションがかかる。ここが一番の悩みどころ。
出張でフル活用したら、1週間で20時間使い切った
PlaudのAI機能を使うにはプラン加入が必要。無料のスタータープランは月300分(5時間)しかないので、仕事で使うなら月1,200分(20時間)使えるプロプラン一択になる。


私はこのプロプランに入っていたが、海外出張でフル活用したら1週間で月間20時間を使い切ってしまった。

普段使いなら月20時間で足りるかもしれないが、私のように「ブログネタも全部喋ってメモる」みたいな使い方をすると、無制限プランが必要になるかもしれない。 とりあえず、出張がない来月の様子を見て決めようと思うので、とりあえず600分の文字起こし課金(2,000円)を買って生き延び中。今月はあと10日、持ってくれ!!

価値をどう捉えるか
本体3万円+サブスク費用(無制限プランなら年額4万円)と聞くと「高っ!」と思うが、要はこのPlaud Note Proでそれ以上の価値を生み出せればいいわけで。
議事録作成にかかる数時間が浮くとか、重要なアイデアを聞き逃さずに済むとか。
時給換算で仕事が楽になればペイする、という考え方もできるし、何より情報の取りこぼしという見えない損失を防げるなら、私はアリだなと思う。
まあ実は、Plaudを使うことで仕事が早くなり残業が減るので給料の貰いは減るんだけどね!!!

まとめ:Plaud Note Proは買いか?
一字一句正確な文字起こしは期待できないし、サブスクは高いから手放しにおすすめはできないものの、要約レベルで記録が取れればOKって人にはおすすめしたい。

これでサブスク不要のスタータープランが毎月5時間と言わず10時間とか使えればいいのになぁ……。毎月5時間じゃお試し程度にしか使えないので、3万円払ったのにまだ金を取るのか!って気分になる。でもそれに見合った仕事はしてくれるので文句言えねぇ。
使って思ったのが、Plaud Note Proは音声をただの記録から活用できる資産に変えてくれるツール。
ビジネスパーソン向けって顔してるが、案外、ブログ書いてる人とかアイデア出しが必要な人にも刺さるんじゃないかな。
今まで空気中に消えていた言葉たち、拾い集めてみると意外な宝の山かもしれませんよ。

