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Wi-Fiが届かない?SwitchBot屋外カメラ導入前に知っておくべき「設置」の落とし穴

大下勇次
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自宅の防犯対策として、「SwitchBot屋外用カメラ」とソーラーパネルのセットを2組導入した。 配線不要、ソーラーで充電いらずなのは嬉しい。設置の手間や自由度が高いので手軽に使えるだろうということで、セールで安くなっていたこともあり、意気揚々と購入。

ただ、実際に導入してみると、脚立に登っての設置作業以上に、「Wi-Fi電波」と「日照条件」という2つの「見えない壁」にブチ当たったからだ。

結論から言うと、製品自体は悪くない。ただ、設置環境がシビアすぎる。 導入前にスマホで電波強度を測っておかないと、ライブ映像が見られない「ただの録画機」になり下がるリスクがある。 本記事では、設置作業の苦労、ソーラーパネルの設置位置による明暗、そして最大の誤算となったWi-Fi接続問題について記録しておく。

【結論】SwitchBot屋外カメラ レビューサマリー

導入して感じたメリットとデメリットは以下のとおり。

  • コスパ: カメラとソーラーのセットで約1万円(セール時)。安い。
  • 運用負荷ゼロ: 日当たりさえ良ければ勝手に充電される。
  • アプリ統合: 他のSwitchBot製品とまとめて管理できるのは楽。
  • Wi-Fi感度:これは我が家の問題だけど、 外壁一枚隔てると電波が死ぬ。接続がかなり不安定。
  • 機能不足: 人感センサーでライトが点かない。なんで?
  • 設置の苦行: 付属バンドが長すぎて、高所作業で腕がパンパンになる。

第1の壁「物理設置」:高所作業で腕が死ぬ前に

まずは物理的な設置作業。推奨設置高は床から2.5m。 脚立必須の高さだが、ここで地味な罠がある。

専用金具のバンドは「地上で切る」が正解

別売りの「屋外カメラ専用取り付け金具」を使ったのだが、付属のステンレスバンドが異常に長い。かなり直径の大きいパイプなどにも取り付けられるように長く作ってるんだと思う。

だが、これを脚立の上で、腕を高い位置に伸ばしたままドライバーを使って延々と締め続ける作業は端的に言って苦行。しんどい。おすすめは、設置するポールや雨樋の直径に合わせて、事前にニッパー等でバンドを適切な長さにカットしておくこと。これだけで随分負担は減ると思います。

バンドが長いおかげで、カーポートの支柱という結構太い柱にも難なく取り付けできた

初期充電とペアリングは室内で済ませる

基本中の基本だが、カメラ本体は設置前にフル充電し、アプリとのペアリングも室内で済ませておくこと。 汗だくで設置した後に「充電がない」「繋がらない」と気づいたらかなりしんどいので。特にソーラー運用の場合、角度調整中にバッテリーが切れると詰むので、満充電スタートは必須。

第2の壁「日照条件」:ソーラーパネルは場所が9割

ソーラーパネルの設置位置。これが上手くハマらないと役に立たない。

家の西側の壁(の雨樋)に取り付けた様子。丁度直射日光が当たってた。これならOK

透明の屋根越しでは充電されない

東側のカーポート付近に設置した際、最初はカメラと一緒にカーポートの屋根の下(家寄り)に配置した。 透明な樹脂製の屋根越しに日は当たっていたので「いけるだろ」と思っていたが、甘かった。充電量が足りず、1週間足らずでバッテリー切れ通知が届くハメに。 しかもたちが悪いことに、バッテリー切れ通知はおそらく「バッテリーが◯%を下回ったとき」に通知を送るような仕組みになっているらしく、日射がある日にバッテリーが閾値を下回ると、

  1. 閾値を下回ったので通知が発火する
  2. 日射により閾値より少しだけバッテリーが回復する
  3. だがカメラも稼働し続けているので即座に再び閾値を下回る
  4. 無事に再度通知が送られる(以下無限ループ)

みたいな感じで、ひどいときは数秒おきに何度も通知が来たことさえある。スマホのプッシュ通知とメールでの通知が両方とも!

マジでTwitterでバズったときみたいにバッテリー残量低下通知が来るのはしんどい。

流石に堪えきれんので、パネルの位置をカーポートの柱の道路側(屋根がなく直射日光が当たる場所)に移設してみた。 結果、問題なく充電が回復。なお、西側の壁沿いに設置したもう1台は、最初から直射日光が当たる位置だったので順調に稼働している。

教訓

ソーラーパネルは「明るい場所」では不十分。「直射日光が当たる場所」じゃないとすぐバッテリーが切れる。

カーポートの道路側に移動したら、問題なく充電されるようになった。よかった。

第3の壁「Wi-Fi電波」:最大の誤算と敗北

設置も終わった。ソーラーも確保した。 しかし、最後に最大のハードルが待っていた。「Wi-Fi電波」だ。

我が家のLANは(他の大体の家もそうであるように)192.168.xxx.xxxのネットワークに生きてるはずなのに、何故かIPが219スタート。グローバルIPでも表示してるんか?

メッシュWi-Fiでも屋外には届かない

我が家は木造住宅で、屋内の両端にルーターを置いてメッシュWi-Fiを構築している。屋内ならどこでも爆速だ。 しかし、外壁を一枚隔てた屋外にカメラを設置したとたん、通信が息をしなくなった。 動体検知の「通知」だけは届く。けれど、肝心の「ライブ映像」を開こうとすると接続エラーで弾かれる。生殺し状態だ。

動体検知の通知があっても何が起きてるのかわからないのでヤキモキする

実測検証:10Mbpsの絶望と20Mbpsの境界線

納得がいかないので、IO-DATAのアプリ「Wi-Fiミレル」を使って、設置場所での電波強度を実測してみた。

どんなアプリかのイメージに、昔住んでたアパートでの測定結果。これ結構便利じゃない?
保安のためにモザイクかけるけど、家の外周を測定した結果。真っ赤っ赤。

比較対象として、同じ屋外に設置してあるSwitchBot製の「ドアホン」近くの電波も計測した。

  • 玄関ドアホン(正常稼働): 22Mbps前後
  • 屋外カメラ(接続不可): 10〜12Mbps前後

同じSwitchBot製品でも、ドアホンは繋がるのにカメラは繋がらない。 この結果を見るに、映像を伝送してリンクアップするには20Mbps程度の速度が最低ラインなのだろう。 10Mbps前後では「画質が悪い」とかそういう次元ではなく、そもそも接続すら確立できない。

大まかな位置関係図。木造宅でこのルーター配置なら余裕だと思ったんだけどなぁ。右下のCam1がカーポートに取り付けてあるやつ。

設定での悪あがきは全て無駄だった

「2.4GHz帯の倍速モードをオフにする」「チャンネルを固定する」「画質を下げる」……ルーター設定をいじくり回して悪あがきをしたが、状況は変わらなかった。 物理的な電波強度が足りていない以上、小手先の設定変更など誤差でしかない。 結局、屋外に近い位置へWi-Fi中継機を増設するなど、物理的な対策をするしかなさそうだ。

屋外用APを買うか、家のルーターをもっと上位機種に入れ替えて、浮いた今あるルーターをメッシュAPとして別の場所に置いてみるか……家庭内稟議通るかなぁ。

2階のWifiルーター。1階のルーター(親機)とは宅内のCD管を通じて有線LANケーブルで繋がってる。が、Cam1には全然電波が届いてなかった……

機能面の不満:ライトが連動しない

あと、機能面で一つ不満がある。スポットライト(照明)の仕様だ。 防犯カメラなんだから「人が通ったらパッとライトが点灯する」機能があると思っていたが、アプリのどこを探しても見当たらない。 「動体検知時にアラート音を鳴らす」ことはできるが、住宅街でそれは近所迷惑すぎる。 SwitchBot人感センサーとスマート電球を組み合わせれば実現できるが、カメラ単体で完結しないのは惜しい。製品としては70点くらいの評価。

まとめ:購入ボタンを押す前に、スマホを持って外へ出よう

SwitchBot屋外カメラは、環境さえ整えばコスパ最強の防犯システムになる。 しかし、その「環境」のハードルは、思っている以上に高い。

これから導入を検討している人は、購入前に必ず「設置予定場所でスマホのWi-Fiスピードテスト」をやってみてほしい。 もしそこで20Mbpsを下回るようなら、カメラ単体ではなく中継機とのセット導入を考えるか、設置場所を見直すか、ルーターを窓際に置いて再計測するか……何か対応すべきだ。 「見えない壁」を確認してから買うこと。これが、私と同じ轍を踏まないための唯一の方法です。

家のWIFI環境が大丈夫そうなら!

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大下勇次
大下勇次
管理人
地方で働く30代デスクワーカー。 新しいモノ・面白いモノが好きで、3Dプリンターやドローン、VRゴーグル等色々手を出しては一通り触って飽きて次のおもちゃに手を出してます。 忙しい毎日だからこそ、趣味で買ってるガジェットを活かして毎日をちょっと快適にしたり、ちょっとした工夫や"いいモノ"で暮らしが豊かになる瞬間が好きです。 学生時代には写真や映像の撮影編集などをかじってて、以前はYoutubeにも投稿していました。今は殆ど放置状態ですが、Youtubeへの投稿も一通り遊んだ趣味の一つです。
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