「こんにちは」で63K消費、だから枠は夜に逃がすことにした

大下勇次
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。また、記事の作成に生成AIを活用していることがあります。

ClaudeMaxを経験していた身として、Proに戻って数日、もちろん枠の心配をしている。
3か月ぶりのProプラン。月額22ドルで認められた5時間ごとの小さい利用枠。
この小さな財布で、いかに枠を守って生き延びるか、その工夫に追われている。

Proプランは、枠を自分で守らないと足りない

Claude Proプランの使用制限画面
とりあえずClaudeの使用量画面はブラウザのタブで開きっぱなしにした。すぐ使用量見たいので。

Max時代は何も考えずに使っていた。

大事な仕事だからとOpusを呼び、コンテキストも会話の続く限り全部参照させる。というか、「会話を要約しない限り、過去のやり取りを全部読み込んで答える」なんて仕様があること自体、考えずに使ってた。結局、その「使い切らなきゃ」という義務感に判断疲れを起こして1か月で解約した経緯は、前回書いたとおり。

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Proに戻ると、事情が変わる。

同じ使い方をしたら、あっという間に5時間枠が尽きるんだもん。

勇次
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私が使いたい時に枠が残ってるようにしなきゃいけない。だったら、自分が使わない時間帯にクレジットを消費させればいい。そう考えたのが今回の工夫の出発点。

戻ってみて分かったのは、以前の自分がどれだけ無頓着だったかということ。枠を気にしない快適さと、枠を気にして生き延びる快適さは、似ているようで別物だった。

「こんにちは」だけで6万トークン消費する

枠を守ると決めた矢先、コンテキストウィンドウの消費に驚かされた。「こんにちは」と5文字打っただけで、約63Kトークンを消費していた

5文字でこれは草

勇次
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理由をClaudeに聞くと、MCPやコネクタ経由でツールの定義を毎回読み込んでいるからだという。接続しているだけで、会話の中身に関係なくこの分が乗る。

面白いのは、この「最初から乗っている分」は、発生源によって減らせ方がまるで違うことだった。

Claude Codeのコンテキストウィンドウ内訳(Skills・Custom agents・MCP toolsの内訳表示)
「こんにちは」しか送っていない時点のコンテキスト内訳。会話を始める前からこれだけ乗っている。

まずプラグイン(スキルやカスタムエージェント)は、設定で切れば素直に軽くなる。実際、スキルは8.0K→4.8K、8体いたエージェントを1体に絞ったら1K近くが数百まで落ちた。
次に個別のコネクタ(Gmailやカレンダーなど)は、「オフ」にするだけで「切断・削除」と同じ効果。念のため削除まで試したけど、オフとの差はなかった。わざわざ消すまでもなく、オフで十分。

ところが、どう設定をいじっても1バイトも動かない一群があった。computer-use、mcp-registry、scheduled-tasks、visualize——この4つは、何をオフにしても消しても、3回測って完全に同じ数字。プラグインでもコネクタでもなく、アプリ本体に組み込まれた機能らしい。ここが、削ろうとしても削れない「本当の固定コスト」だった

残りをClaudeに聞いても、どれもClaudeを使うなら義務的に必要な分らしい。40K台を、私はこの環境の実質的な下限と受け止めた

一目で見えるようになったことが、一番効いた

40K台という数字だけでは、多いのか少ないのか判断がつかなかった。それを判断できるようにしてくれたのが、Claude Codeのデスクトップアプリの右下、ボタン1つで開ける表示だ。今のコンテキストウィンドウの消費量と、5時間枠・週間枠の使用状況が、棒グラフで一目で見える。

Claude Codeデスクトップアプリのコンテキストウィンドウ・プランの使用状況グラフ画面
ボタン一つで直感的に今の使用状況がわかるのはとっても快適。おサイフ事情を気にしやすい。

見てみると上限は約967K。40K台はその5%程度だった。

数字の分母を知ってようやく安心できた。だが本当に効いたのは967Kという数字そのものより、ワンクリックで見える、という体験の方だった。見えていなかった頃は、枠を使い切る不安と、逆に使い切れない罪悪感の両方を抱えていた。見えるようになった今は、削れるところは削り、削れない分は「快適料」として受け入れる、という線引きができている。

夜間バッチで、昼の枠を使わせない

Claude Coworkのスケジュール済みタスク設定画面
Coworkのスケジュール済みタスクや、Codeのルーチン機能を使って、自分が寝てる時間に仕事してもらうことにした

枠が見えるようになっても、5時間枠そのものは変わらない。自分が使いたい時間に枠を残すには、非同期でいい処理を別の時間に逃がすしかない。

なので、Obsidianで組んでいるセカンドブレインの整理を、深夜2時の自動実行に回した。
Inboxに放り込んだメモを、Claudeが仕分けて必要なら書き足す。この処理自体は枠を食うが、結局Proプランで目下気になるのは5時間枠であり、その5時間枠の消費は、私が寝ている時間なら痛くない。

週に1回、水曜13時にもセカンドブレイン棚卸しのルーチンを組んだ。フォルダの索引作りや重複チェックといった内容らしいが、仕様は英語のまま渡されていて、正直まだ細部を把握し切れていない。ただClaude君に「やっておいた方がいい」と言われたので、平日昼に外出していて枠を使わない時間帯を選んで組み込んだ。13時開始なら5時間後でも18時。まあ仕事が終わって家に帰ってくる頃だから丁度良いでしょう。

セカンドブレインの仕組み自体は大掛かりではない。Obsidianでフォルダを組み、インボックスに何でも放り込む。あとはClaudeが仕分ける。ただそれだけの設計。ツールがObsidianである必然性はなく、種を投げて拾わせるという発想そのものは、他のメモアプリにも移植できると思っている。

深夜2時 インボックス整理
水曜13時 週次棚卸し
平日昼 自分は枠を使わず外出

——と、ここまで「寝てる間の枠がもったいないから埋める」つもりで組んだのだが、後から枠の仕組みを調べて、この前提が半分勘違いだと気づいた。
5時間枠は「ローリング窓」で、最初のメッセージで始まって5時間で切れる。つまり使っていない時間帯には、窓そのものが存在しない。寝ている間に「捨てている5時間枠」なんて、そもそも無かった。本当に捨てられるのは、週に1度リセットされる週間枠の使い残しだけだ。

じゃあ夜間バッチは無意味かというと、そうじゃない。5時間枠は「埋める」対象ではなく「ぶつけない」対象、と考えればいい。昼に自分が使いたい処理と、重い自動処理が同じ窓を取り合わないよう、時間をずらす。夜に逃がす意味はそこにある。
もっとも、Proの控えめな枠なら、週間枠を無理に使い切ろうとする必要もない。「捨ててももったいなくない」と思えるだけで、「使い切らなきゃ」の妙な焦りから解放された

この記事は、枠が見えないまま書いている

種明かしをすると、この記事自体はClaude Codeではなく、Claude Coworkというモードで書いている。そしてCoworkには、さっき書いた「ワンクリックで見える」表示がない。今どれだけコンテキストウィンドウを消費しているのか、5時間枠をどれだけ使ったのか、私は分からないまま、この文章を書いている。今はなんかCoworkのほうが5時間制限が緩いらしいので。

今日びのAIは、こちらが黙っていても過去の会話を毎回読み直してから答える。だから接続を増やすほど、見えないところで固定費が上がる。同じように枠に悩んでいる人がいたら、まずは使っていないプラグインやコネクタを見直すところから始めるといい。

こうして枠を守る工夫を重ねていたのだが、数日使ううちに、もっと手強い相手に気づいた。5時間枠より、週間枠のほうが先に音を上げるのだ。Notionにため込んだ数百件のメモをVaultへ一括移植——みたいな「大量に往復する作業」をやると、5時間枠はまだ余っているのに週間枠がごりごり減っていく。
そこで一度はMaxへの増額を検討し、「いや、この逼迫は一括移植っていう一時的な作業のせいだ」と踏みとどまった。……のだが、結局すぐMaxに出戻ることになる。その顛末と、揺れた判断のわけは、別記事で書きます。

大下勇次
大下勇次
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地方で働く30代デスクワーカー。過酷なインド出張から日々の業務まで、あらゆる「めんどくさい」をテクノロジーで解決するのが好きです。 3DプリンターやDTM機材などのハードウェアから、最新のAIエージェントによる自動化まで、気になったモノは徹底的に使い倒して検証しています。 過去には映像制作やYouTube投稿にのめり込んだ経験もあり、その知識を活かして、実生活で本当に役立ったガジェットとアプリの最適解をブログで発信中です。
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